Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

第17回西日本インド学仏教学会学術大会(7月29日、太宰府にて)


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2006年7月29日、太宰府にて、第17回西日本インド学仏教学会学術大会がありました。 発表者は8人。 内容も、アビダルマの縁起論やスティラマティの唯識、パーニニ文法学からミーマーンサーの真理論、ジャイナ教の教義からバーガヴァタプラーナのバクティ理論、そして、モンゴル語文献まで、多彩なものでした。 それぞれに突っ込んだ質疑応答が展開されていました。 参加者も、東京、京都、大阪、神戸、広島、島根、九州ほか、各地からの参加でした。 会議後は、地元の温泉につかり、そして一同参加の懇親会。 夜遅くまで(一部は朝まで)活発な議論が続けられていました。 来年度は広島で開催予定です。

CIMG3491.JPG 翌朝、一同解散後、有志で観世音寺、太宰府政庁跡へ。
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  1. 2006/07/30(日) 23:57:55|
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トランシルヴァニアでサンスクリット読書会


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写真は,ルーマニアはトランシルヴァニア,チクセレダで開かれたサンスクリット集中読書会の模様. 正式名称はFirst International Intensive Sanskrit Summer Retreat. ハンガリー語ではElso Nemzetkozi Intenziv Nyari Szanszkrit Olavasotaborとなります. 場所は,Csikszereda Miercurea Ciuc. 地元のCiucのビールは,安いがなかなかいけます. ノンスモーカーには関係ありませんが,煙草も激安. 高税に悩まされる西ヨーロッパのスモーカー諸君も,心置きなく吸っていました. 今日の読書会の場所は牧草地. 地主の了解を得て陣取りました. 講読するのは,サンスクリットの戯曲です.
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読書会の輪の中へ乱入する犬. サンスクリット文学がつまらなかったのでしょうか,興味を失うとあっさり退散しました.
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宿舎の食事はかなりシンプル. 写真は朝食のソーセージ. これと紅茶とパンです.
  1. 2006/07/22(土) 18:20:59|
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ポンディシェリにてサンスクリット読書会


PB197855.jpg 写真は,ポンディシェリ. フランス極東学院です.
サンスクリット・タミル部門の所長はグッドオール博士. 写真にあるのはサンスクリットの専属スタッフの面々. そのほか,オックスフォードのワトソン氏, 日本からは志田氏が参加. 講読しているのは,シャイヴァの二元論であるシッダーンタの文献. サディヨージョーティスの『パラ・モークシャ・ニラーサ・カーリカー』(他派の解脱観の否定). および,その注釈であるラーマカンタのヴリッティ. 今日も,シャルマー氏とバット氏がサンスクリット語で熱弁をふるい,議論しています.
  1. 2006/07/22(土) 12:32:06|
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ウィーンのアカデミーでのサンスクリット写本研究会


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ウィーンのオーストリア科学アカデミー. アジア文化精神史研究所. 所長のシュタインケルナー教授. 他の面々は研究所あるいは大学の専任の研究員. クラッサー,ラセジ,ケルナー,苫米地,室屋の各氏. ディグナーガの『プラマーナ・サムッチャヤ』(集量論)のジネーンドラブッディ注の検討中です. 日本からのゲストは広大の渡辺氏と江崎氏. 川尻氏も後ほど合流. 晩は,私の狭いフラットで,4人で雑魚寝でした.
  1. 2006/07/22(土) 12:01:49|
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ハンブルク大学にてサンスクリット読書会


P7042006.jpg ハンブルク大学でのサンスクリット読書会.
ひとつはディワーカル氏の博論になるタットヴァ・サミークシャー(『真理の考察』). ヴァーチャスパティ・ミシュラの失われていたブラフマ・シッディ(『成梵論』)注です. もうひとつは藤井氏のシュローカ・ヴァールッティカ(『頌評釈』). 本来の固定メンバーは,ハンブルクのアイザクソン氏に張本氏. 夏とあって,ゲスト参加メンバーも多彩です. 中央に位置するはバンクーバーからのアクルジュカル先生. ライデンとパリのフーベン氏. 日本からは,護山,志賀の両氏. オックスフォードからは種村氏. ゲストばかりです. よく見ると,純粋なハンブルクの学生はゼロでした.
  1. 2006/07/22(土) 11:24:44|
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ハンブルク大学のサンスクリット学科


Hamburg1.jpg 写真はハンブルク大学のサンスクリット学科. 正式名称は「インドとチベットの歴史と文化の研究所」です. アルスター湖の近く. Dammtor駅を抜けたところにあります.

Hamburg2.jpg 学科は半地階のフロアーを借り切っています. この利点は,中庭に自由に出入りできることです. 学期末のパーティーも,ここで行われます.

Alster.jpg 写真は歩いて少し行ったアルスター湖. 警戒の厳しいアメリカ大使館の近くです.
  1. 2006/07/22(土) 10:27:41|
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ハーバード大学のFaculty Club


Faculty1.jpg 写真はハーバード大学内のFaculty Club. 講演に行った時のもの.

Faculty2.jpg 早めに着いたのでキャンパスの周囲を散策していると,小奇麗な建物が目に入ります. 洒落た別荘か,はたまた,生活感の無いモデルハウスのような... そのまま通り過ぎて自分の目指すホテルへ.

Faculty3.jpg 坂を少し下りつつ,住所を確認するのですが,明らかに目標のホテルからは離れて行っています. 住所を頼りに慎重に進んでいくと,どうやら,Faculty Clubが目指すホテルのようでした. フロントで聞くと,先ほどの白い建物が今夜の宿とのこと. The Dana Palmer Houseと呼称. 大学のゲストハウスも様々です. 対照にティルパティのサンスクリット大学のゲストハウスを思い出しました. 隣接する学生寮では,学生が持ち込んだキロシンのガスバーナーで自炊するので天井が黒すすけ. 自炊禁止になっていましたのを思い出します.

Harvard1.jpg サンスクリット学科は,普通のビルのワンフロアーを借り上げた場所でした. ハンブルク大学のインド・チベット関係学科は民間ビルの地階(というか半地下)でしたが,こちらは上階でした.
  1. 2006/07/22(土) 10:02:10|
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フィラデルフィア美術館


PhillyCenter1.jpg フィラデルフィアといえば独立. 写真は新しい独立記念のヴィジッティング・センター. 杮落としにはブッシュジュニアも.

PhillyChurch.jpg 市内で目立つのは,フリーメイソンの教会(右側).

PhillyMus2.jpg さらに,フィラデルフィアといえばフィラデルフィア美術館. 映画『ロッキー』で有名です.
なお,フィラデルフィア美術館は,インド美術部門がかなり充実. ヒンドゥー寺院がそのまま美術館内に収まっています.(日本の仏教寺院も移築したものがそのまま収まっています.) 多くの人がギリシャや印象派に流れるので,インド部門は人も少なく,ゆっくり鑑賞できます. サンスクリット語で書かれた神像作成マニュアルの規定通りに作られたサダーシヴァ像があるのには感激.(南面と北面の顔が入れ替わっていたのはご愛嬌ですが.)
PhillyMus.jpg 写真は美術館背後の揚水式発電所跡より.
  1. 2006/07/22(土) 01:42:56|
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フィラデルフィア市内の菜食インド料理店


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写真は,大学側の住宅街よりフィラデルフィア市内を眺めたところ. インド料理屋は大学側にも何軒かありますが,市内でのイチ押しは「サモサ」なる店. 気合の入ったベジタリアン(菜食)の店です. ビュッフェ形式で食べ放題. ミターイー(スウィーツ)も,かなりいけます.
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  1. 2006/07/22(土) 01:08:27|
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ペンシルヴァニア大学のフードカート


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ペンシルヴァニア大学キャンパス周辺. 大学の周囲には,ランチ(一部は夕方まで)を提供する屋台(フードカート)が多く見られます. 写真は,キャンパスより少し離れたインド屋台. 一部の屋台はキャンパス内の駐車場のような敷地で営業しています. 行列の長いのは軽食っぽいメキシカンやサラダ系などなど.(なぜかメキシカンの旦那の奥さんはインド系でした.) サンドイッチ系の屋台のおじさんは,意外にも,パシュトゥー語. 門を出たすぐにあるのが中華のフードカート二台. ややこしいことに,二台とも「Leeアン」を名乗っています. 片方には屋号の上に`Real'とまでついていましたから,「元祖なんとか」「本家なんとか」みたいな屋号争いでもあったのでしょう. リアルLeeアンは,ベトナムのPhoまで出していましたが,結構いけます.(トマトにそっくりの唐辛子のトッピングには,一度,ひどい目にあいましたが.) インド屋台はヒンディー語の若者二人が経営. 新規参入組です. よくサモサをおまけしてもらいました. カレーは,ほうれん草とチーズ(パラク・パニール),ひよこ豆(チャナ・マサラ),チキン(とチキン・ティッカ・マサラ)など. たまに茄子(バイガン)もありました. 値段はカレーとライスのランチボックスで4$ほど.
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  1. 2006/07/22(土) 00:20:37|
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Sanskrit Photos

I uploaded in the GALLERY of my homepage photos of various places (`Sa.msk.rta Pii.thas') that I visited: Oxford, Wien, Nepal, Kanchi and Groningen. aalokamaatrake.nemam anug.rh.naatu na.h "sramam! http://www.k4.dion.ne.jp/~sanskrit/
  1. 2006/07/14(金) 20:05:48|
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山口さんプロデュースの「若林忠宏Live at マイティガル」


マイティガル 162.jpg 九大印哲OBで,サンスクリット講師も度々お願いしている山口さんプロデュースのインド音楽Liveが,印哲御用達のネパール料理店「マイティガル」にて,ありました.
maitigar.jpg とにかく凄い演奏,そして,それに応える聴衆の熱気でした. 今後も定期的にマイティガルでの演奏を行うとの由. 写真は,挨拶する山口さん.
マイティガル 090.jpg なお,マイティガルのブログはこちら. http://blog.goo.ne.jp/kumar_m
By the way, we have Yamakasa Festival this week, a kind of Japanese Ratha-yaatra. Today there was `Oiyama-Narashi', a kind of rehearsal.
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  1. 2006/07/12(水) 23:05:23|
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『南アジア古典学』投稿規程(抜粋)

『南アジア古典学』投稿・定期購読要領より抜粋 (本誌出版の趣旨) インド学・チベット学等の南アジア・中央アジアの古典文献学を研究している博士課程以上の学力をもつ研究者が,しばしば発表の媒体を十分にもたないために長年の研究成果を死蔵させている現状を憂い,枚数制限なしで論文の全文を発表する機会を与え,斯学をより活性化するために,新しい学術雑誌を作ることにいたします.本誌は九州大学インド哲学史研究室により発行されますが,九州のみならず全国でインド学・チベット学等の古典文献学を研究する優秀な研究者に成果発表の機会を与えることを目的とします. (投稿の資格) 本誌は閉じた会員制をとりません.大学院博士課程以上の学力を有する者であれば,誰でも書くことができます.ただし博士課程在学生は,出身大学の指導教員から論文発表の許可をお受けください.また修士課程の在学生やその修了者でも,出身大学の指導教員が特にその論文の価値を認めて許可する時は,投稿できるものとします.本誌は,論文投稿の間口を広げると同時に,厳正な査読を行います. (投稿論文の内容) 本誌に投稿できる論文は,本誌の書名に適した研究領域の学術論文,特にインド学,チベット学等の,文献学的研究を主な内容とする,日本語あるいは英語の論文です.中国・日本仏教に重心をおいた仏教研究は投稿できません.また査読委員の審査可能な専門分野とあまりに離れていて査読が困難な場合には,お断りすることがあります.論文は未発表のものに限ります. (出版のための負担金) 会員制をとらない本誌の出版を財政的に可能ならしめるために,論文執筆者には,雑誌の出版にかかる費用の一部を負担していただきます.論文が40頁を超えない場合,執筆者は各自1万円をお支払いください.40頁を超過した場合には,超過した分の費用も加えて負担していただきますが,枚数制限は設けません. (論文投稿の手続き) 締め切りは毎年3月末日です.最初に掲載の諾否を決めるための論文査読を行いますので,論文のPDFファイルを電子メールに添付して,片岡啓のメール・アドレスにお送りください.査読は九州大学インド哲学史研究室の二名の教員(岡野潔と片岡啓)を中心に,適宜他大学の諸分野の専門家と相談しながら行います. (寄付金) 団体あるいは個人で,本誌の財政的支援のため寄付を申し出られる場合は,ありがたくお受け致します.その寄付金は執筆者全員の負担金の軽減と出版費用の累積赤字の解消に使わせていただきます.また寄付多額の場合は,感謝を込めて毎年本誌を寄贈させていただきます. (定期購読の登録) 本誌を定期購読したい場合には,九州大学インド哲学史教員(岡野潔)メール・アドレス宛に,雑誌郵送先の住所をお教えください.
  1. 2006/07/12(水) 15:03:33|
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『南アジア古典学』第1号発刊


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多くの方々の協力のもと,九州大学インド哲学史研究室の新しい雑誌『南アジア古典学』が,ようやく刷り上りました. ご協力ありがとうございました. 雑誌の自主的な運営のため,頒布価格は2000円となっています. また,多額の寄付をいただいたOBの方々に感謝申し上げます. 来る7月29日,太宰府で行われる西日本インド学仏教学会の学術大会の会場でも入手可能なように手配いたします. 冊数に限りがありますので,希望の場合は,お早めに研究室までご連絡ください.

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雑誌の体裁は以下のような感じです.

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  1. 2006/07/12(水) 14:14:52|
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ダヤーナンダ・サラスヴァティー(Dayananda Sarasvati)の「海外に行っても穢れなし」論

ダヤーナンダ著『サティヤールタプラカーシャ』(真理を照らす光』)の第十章では,「品行(aacaara, 正しい振る舞い,威儀)と非行(anaacaara, 正しくない振る舞い),および,食べてよい物(bhak.sya)と食べてはならない物(abhak.sya)」について論じています. その中の一つの論題で,ダヤーナンダは,「外国に行くことで品行(aacaara)は失われるのか?」と題して次のように記しています.(原語であるヒンディー語との対応が分かるように直訳してあります.) ====第10章,pp. 407-408試訳=== 【問】インドに住む人がインド以外の国に行くことで,品行はなくなってしまうのか,あるいはなくならないのか. 【答】これは嘘である.というのも,内と外とに清浄を保ち,真実語などの品行を為す者は,どこで行動しようが,品行とダルマから逸脱することは決してないからである.それにインドにいても悪しき行いをするならば,そのような者こそダルマと品行から逸脱した者であろう.
  1. 2006/07/06(木) 19:44:10|
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アーリヤ・サマージのキリスト教批判:「靴脱げよ!」

ダヤーナンダ・サラスヴァティー(Dayananda Sarasvati:1824-83)は,19世紀,イギリス植民地化のインドの宗教社会改革者.アーリヤ・サマージ(Arya Samaj)の創設者です. 主著であるSatyarthaprakasa(真理を照らす光)は,アーリヤ・サマージがボンベイに創設された1875年に初版が,そして,1882年に改訂版が出版されました.(Cf. 藤井毅『歴史のなかのカースト』岩波書店) 前14章(samullasa)からなるSatyarthaprakasaの後半(uttarardha)に含まれる第13章は,キリスト教批判に当てられています. 以下はそのうちのひとつの論題(pp. 773-774)の試訳です. ヒンディー語の原典テクストは以下を使用. Srimatsvami Dayananda Sarasvati. Satyartha-prakasah. Edited by Yudhisthira Mimamsaka. Bahalgadh: Ramlal Kapur Trust, 1975. なお,原語であるヒンディー語との対応が明らかになるように直訳してあります. =============試訳================ 【またキリスト教徒は清浄な場所に靴を履いたままどうして行くのか?】 【考察者】また見よ,君たちの神がモーゼスに言ったのは,清浄な場所に靴を履いたまま行ってはならないということであるが,君達キリスト教徒は,この命令と矛盾したことをどうして行っているのか? 【問】靴の代わりに帽子を脱いでいる. 【答】これでは更に違反を君は犯している.というのも,帽子を脱げとは神は言っていない.君の本には書いてない.そして脱ぐべきものを脱いでいない.脱ぐ必要のないものを脱いでいる.この二つのあり方は,君の本と矛盾している. 【問】我々のヨーロッパでは寒さがひどい.だから我々は靴を脱がないのだ. 【答】頭に寒さは感じないのか?もしそうならばヨーロッパに行った時にそうしなさい.しかし我々の家やベッドに来る時は,靴を脱ぎなさい.しかも脱がないならば,君は自分のバイブルと矛盾したことを行っているのだ.そのようなことは君はしてはならない.
  1. 2006/07/05(水) 07:43:39|
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『バーガヴァタ・プラーナ』第10巻・第25章「ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ」サンスクリット原典よりの和訳

以下は,ヴィシュヌ教の聖典である『バーガヴァタ・プラーナ』(Bhagavatapurana)第10巻第25章(10.25.1--33)「ゴーヴァルダナ山の持ち上げ」 (govardhanadharana)章の試訳です. 原語のサンスクリットとの対応が明確になるように直訳してあります. クリシュナの忠言がために祭式を中止されて怒り狂うインドラ神. ヴラジャの牛飼い村に大雨を降らします. 七歳のクリシュナはゴーヴァルダナ山を持ち上げ支えること七日間. 大雨から牛飼い達を守ります. クリシュナの威力を見て,ついにインドラも雨を降らすのをやめるに至ります. ================試訳===================== 聖シュカは言った. 1. インドラは,その時,自分への供養が邪魔されたのを知って,[パリークシト]王よ,クリシュナを首長とするナンダ等牛飼い達に怒ったのでした. 2. サーンヴァルタカという名の集団で,[世界を]破滅させる雲々からなるものを,怒ったインドラは派遣しました.そして,[自らを]主宰神だと思い上がって,[次の]文章を述べたのでした. 3. 「嗚呼,森に住む牛飼い達の,富への思い上がりの偉大なことよ.クリシュナという人間に頼って,神々を軽侮するとは. 4. ちょうど,名前だけ船のような,カルマからなる頑丈ではない儀式によって,論理学という知を捨てて,輪廻の海を渡ろうとしているかのようである. 5. お喋り,幼稚,頑固,無知で,賢いと思い上がっているクリシュナという人間に頼って,牛飼い達は私の気に食わないことをした. 6. 富で傲慢になり,クリシュナに自我の煽られたこいつらの,富への思い上がりの自惚れを払いのけよ.家畜どもを壊滅に導け. 7. また私はアイラーヴァタ象に乗り込んで,後からヴラジャに行く.ものすごい勢いの風神群でもって,ナンダの牛飼い部落を破壊せんとして.」 聖シュカは言った. 8. このようにインドラに指示された雲たちは,束縛から解き放たれ,ナンダの牛飼い部落を,豪雨を用いて,力で痛めつけた. 9. 稲妻でぴかっと光り,雷鳴でごろごろいい,鋭い風神群に押されて,水の石(雹)を彼らは降らせた. 10. 柱ほども太い雨の筋を雲々が絶えず放つと,洪水に浸かったために大地は,高いも低いも見えなかった. 11. ひどい豪雨とひどい風のために,家畜どもは震えを生じ,牛飼い達と牛飼い女達は,寒さに襲われ,ゴーヴィンダ(クリシュナ)に庇護を求めた. 12. 頭と子供達とを体で隠して,豪雨に苦しめられ震える彼ら(牛たち)は,神(クリシュナ)の足元に行った. 13. 「クリシュナ様,クリシュナ様,あなたを主とするゴークラ(牛飼い村)を,主よ,我々にたいして怒った神(インドラ)より,お救いください,信徒を愛するものよ. 14. 石の雨(雹)が降ることで打たれて意識をなくしたものを見て,主ハリは,怒ったインドラの仕業だと考えた. 15. 季節外れのひどい雨で,ひどい風を伴い,雹からなるものを,自分への祭式を我々にぶち壊されたがために,インドラが[村を]滅ぼそうとして降らしている. 16. それへの対抗策を正しく,自らのヨーガによって私は成し遂げよう.愚かさのために世界の主だと思い上がっている者達の,富へのおごりという闇を,私が払おう. 17. というのも,正しい神々には,支配者の驕りはないからである.私が悪しき者達の思い上がりを打ち砕くのは,[災難を]鎮めるのに役立つ. 18. したがって私を頼る牛飼い部落を,私を主とするもの,私の家族を,私自らのヨーガによって守ろう.すなわちこれは,私の誓いとして置かれたのだ.」 19. と述べると,片手でゴーヴァルダナ山を切って,クリシュナは,軽々と支えた.幼い子供がキノコを[切って支える]ように. 20. そして主は牛飼い達に言った.「おー,母よ,父よ,ヴラジャの住人達よ,思いのままに入れ,山の穴に,牛の群れとともに. 21. ここで,あなた方は,私の手から山が落っこちてくるのではないかと恐れる必要はない.風・雨の恐れは不要だ.あなた方をそれから救う手段を手配したのだから. 22. クリシュナに安心させられて,その通りに彼らは穴(山の下)に入った.スペースに応じて,家財と共に,[牛の]群れとともに,[老人・女・子供という]頼るもの達とともに. 23. 飢えと乾きの苦しみを,楽を望む気持ちを捨てて,そのヴラジャの住人達にじっと見られながら,七日間,[クリシュナは]山を支えた.その場から動かなかった. 24. クリシュナのヨーガのその威力を見て,インドラはとても驚いて,頑固でなくなり,[最初の]決意をなくして,自分の雲を制止した. 25. 空に雲がなくなり太陽が昇ったのを,また,激しい風雨の止んだのを見てから,牛飼い達に,ゴーヴァルダナ[山]を支える者(クリシュナ)は言った. 26. 「外に出よ,恐れを捨てよ,牛飼い達よ,女・家財・子供とともに.風雨は止んだ.そして,河々にはほとんど水がない.」 27. それから彼ら牛飼い達は,各自の牛の群れを連れて出てきた.[また]台車に乗せた家財を[取って].女・子供・老人は,ゆっくりと[出てきた]. 28. 主である神も,万物の見ている前で,かの山を元の場所に以前のように,軽々と据えつけた. 29. 愛情の勢いで一杯になり,ヴラジャの住人達は,抱擁等とともに彼に近寄った.そして,[同様に]牛飼い女達は,恋心をもって,喜びとともに,ヨーグルト・米粒・水で[彼を]供養した.相応しい祝福を与えた. 30. ヤショーダー,ローヒニー,ナンダ,力持ちの最高のものである[バラ]ラーマは,クリシュナを抱きしめて,愛情で気が動転しながら,祝福した. 31. 空中では,神々の集団が,サーディヤ天達が,成就者・ガンダルヴァ・チャーラナ達が,賛嘆した.喜んで花の雨を降らした.王よ. 32. 神々に促されて,空中では,ほら貝・太鼓が鳴った.トゥンバルを始めとするガンダルヴァの主人達が歌った.王よ. 33. それから喜んだ牛飼い達に頼られた力持ちのハリは,王よ,自らの牛飼い村に行った.美しい牛飼い女達は,彼の以上のような行いを歌いつつ,喜びながら行った.
  1. 2006/07/03(月) 12:12:56|
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