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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

シヴァの精子を飲んだアグニ

あるとき,秘め事の遊びをしようと二人が宝石の家に入ったとき,ヴィシュヌ神が門番としてドアに立ちました.ヴィシュヌ神は,ブラフマー神やインドラ神などが中に入ろうとするのを止めました.「いまはだめだ.二人はお楽しみ中だ」と. 自らの意志で二人が中に留まって,何千年もが過ぎました.ブラフマー神をはじめとする神々は,そのニュースを聞いて目的が成就するのかどうか心配になって,火の神アグニを送り込みました. 鳥穴を通って,オウムの姿をとったアグニが中にはいり,女神と秘め事中のシヴァ神を見ました.オウムの姿をしたアグニが神々に送られてきたのを知って,シヴァ神は怒りに目を赤くして言いました. 「馬鹿なお前は私の邪魔をした.恥知らずのお前は私がこれから言うことを行うがよい.アグニよ,汝は,一切の神々の口に相当する者である.汝に捧げられたものを神々は食べる.全ての神々が享受できるよう,わたしのこの精子を飲むがよい.ほかに選択の道はない」と. アグニは恐れおののいて「神よ,その精子をどうかお与えください.」アグニは合掌しながらその精子を飲みました.シヴァ神の強力な精子をアグニが飲むと,それは,残らず全ての神々のお腹の中に入りました.アグニはぴくりともせず,三千三百万の神々は動けなくなりました. 神々は賛歌をもってシヴァ神をなだめました.精子を飲んで麻痺状態にあるアグニにシヴァは言いました. 「供物を食べるアグニよ,お前はメール山の頂上に行け.私の強力な精子を吐くがよい.お前がメール山の頂上に吐き出せば,神々は元通りになろう」と. シヴァ神に命じられたアグニは,メール山に行き,そこにシヴァの恐ろしい精子を吐き出しました.アグニが吐いた精子は,ゆっくりと深い森に落ちていきました.流れ出る黄金のような精子は,深い森の中で,輝く黄金の蓮を持つ湖となりました.
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  1. 2007/07/26(木) 20:02:12|
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シヴァとパールヴァティーの結婚生活

結婚式が終了すると,ヒマーラヤ山は,喜びの涙で目をぐしゃぐしゃにしながら,シヴァ神とパールヴァティー女神とに頭を下げました.二人は一晩そこですごしました.翌朝,ヒマーラヤ神に挨拶をしてから,マンダラ山に向かいました. シヴァ神が女神とともに去った後,ヒマーラヤ山は妻のメーナカーとともに,自分の町全体が空虚になったかのように思いました. それからシヴァ神は妻とともにマンダラ山で,いろいろな場所でいろいろな遊びをしながら楽しく過ごしました.あるときパールヴァティーは,無憂樹を息子代わりにしました.そして,かぐわしい麝香の水をいつもかけていました. このようにして長いときがすぎたある時,インドラに促されてブリハスパティ仙が頭を下げながらパールヴァティーに言いました. 「女神よ.あなたはシヴァの最愛の人であり,それゆえ,全ての生類の母親です.それゆえ私はあることをあなたに言わねばなりませぬ.お考えください.息子は身体の果実と賞賛されています.息子なしには身体は果実を失ったも同然,生まれてきて何になりましょうか.だからすべての人は息子を常に愛するのです.この慣習を見てください」と. パールヴァティーは喜んで言いました.「息子がいかに偉大かをあなたに聞かせましょう.砂漠に井戸を作る人は,その滴の一滴一滴により何年も天界に住むことでしょう. ため池の果報は井戸の十倍.湖の果報はため池の十倍.木の果報は湖の十倍.息子の果報は木の十倍です.」と. 以上のパールヴァティーの返答を聞いて,ブリハスパティは喜んで立ち去っていきました.神々の目的を果たそうとするブリハスパティの言葉を熟考して,パールヴァティーは,息子の誕生を願いました. シヴァ神は,彼女の手をとって,宝石の家にはいって,さいころ遊びを準備しました.二人が何度もそこで遊んでいるとき,宝石の床に写った影が従者となりました. このように二人が遊んでいるとき,突然,天空を満たす大きな音がしました.「この音は何かしら」と不思議に思った女神に聞かれて,シヴァ神は,にっこりとして言いました. 「おまえは見たことがないだろう.説明してあげよう.私のお気に入りのこれら軍団は,この山のあちこちに遊んでいる.或る者は私の聖地に参り,或る者は私を崇め,或る者は信仰をもって私を望んだ.そうして私の軍団の一員となったのだ.ブラフマー神やヴィシュヌ神なども,これらの軍団が私のお気に入りであるのを見てから,軍団のリーダー達を崇めた. これらの軍団は無数にいる.ナンディルドラが頭である.そして彼が汝の息子となるのだ」と.パールヴァティーは驚いて「なんと素晴らしい神の形をナンディルドラはしていることか」と思いました.
  1. 2007/07/26(木) 20:00:41|
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シヴァとパールヴァティーの結婚式(概要)

苦行をしているパールヴァティーのもとを七聖仙が訪ね,シヴァ神がパールヴァティーと結婚したがっていると告げました. たちまちそれまでの苦行の疲れはいえ,パールヴァティーは,長い間の苦行が実ったと思いました.パールヴァティーは両親のもとに戻り,父親であるヒマーラヤ山は,壮大な結婚式の準備に取りかかりました. 季節も体を取ってヒマーラヤ山を助けました.また風は松を使ってはき清めました.森の神々は花飾りを作り,幸運の女神ラクシュミーは如意宝珠を飾りとして,ヒマーラヤ山の家にとどまりました. 蛇,半神族,天の楽人など,全員がヒマーラヤ山の従者となりました.川や海,そして,メール山をはじめとするすべての山が,ヒマーラヤ山を助けました.神々はガンダマーダナ山において装飾を集めるのに熱心でした.ヴィシュヌ神はシヴァ神に仕え,最高の飾りを持ってきました. ブラフマー神はシヴァ神に話しかけながら,月をシヴァ神の飾り付けました.インドラは,シヴァ神の灰を塗った体の粉を樟脳の粉で二倍にしながら,サンゴで飾り付けました.風は牛を飾り立て,他の神々もシヴァ神の周りを右回りに周ってシヴァ神を崇めました. 戸口にいるシヴァ神の従者ナンディルドラに話しかけながら,ヴィシュヌ神は「私をシヴァ神に引き会わせよ」と何度も何度も言いました.中に入ったヴィシュヌ神は膝を地につけながら,「シヴァ神よ,あなたはなんと美しいことか」と語りかけました. そして「以前にあなたが願いを叶えることを約束したラティ(シヴァに体を燃やされたカーマ神の妻)がここにいます.カーマを作り出してください」と言いました.シヴァ神は,自らの意志でカーマ神を作り出しました. それからシヴァ神は牛に乗って,ヒマーラヤ山に向かいました. 従者ナンディルドラは,我先に行こうとする人々に向かって言いました.「石ででこぼこの山々は遠ざかれ.星々は光を柔らかくせよ.海は固くなれ.インドラをはじめとする神々はゆっくりと先頭を行け.風は埃が立たないよう優しくなれ.太陽と月とは,暑すぎず寒すぎないよう,同時に働け.風はパラソルを揺らしながら鈴を鳴らせ.」と. このようにナンディルドラが言ったので,ブラフマー神やヴィシュヌ神など全員は,秩序正しくヒマーラヤ山に向かいました.その後,シヴァ神がヒマーラヤ山に到着しました.シヴァ神を一目見ようと,ヒマーラヤの町の全員が家々から出て道で待っていました.女性達は邸宅の窓からシヴァ神を見て,パールヴァティーのすさまじい苦行をほめたたえました. それからシヴァ神は,パールヴァティーを見ようとして,ヴィシュヴァカルマンの作った宝石製のヒマーラヤ山の家に入りました.インドラは何千もの遊園を持ち,黄金の蓮が輝く家を見て,自分が目を持っていることをありがたく思いました. ヴィシュヌ神は門番として,ひとりずつ中に入れていました.一部の者は,押し合いの中,宝石の腕輪を落としながらも,なんとかヴィシュヌ神に気づかれずに中に入り込みました. ヒマーラヤ山の願いにより,ブラフマー神が結婚式を執り行いました.ブラフマー神はその四つの顔で,めでたい賛歌を歌いました.シヴァ神がパールヴァティーの手を取って結婚が成立したとき,インドラをはじめとする神々は,「やれやれ,これで悪魔ターラカの恐れも消えた」とお互いにほっとしました. ヴァルナ神は宝石を持ってきました.火の神アグニはシヴァ神に装飾を与えました.インドラはパラソルを支え,ヴィシュヌ神はシヴァ神に席を勧めました.ナーラダとトゥンブルはふさわしい曲を演奏しました.
  1. 2007/07/26(木) 19:59:28|
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