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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

『クマーリラの思想:真理・全知・殺生』

Kei Kataoka.
Kumārila on Truth, Omniscience, and Killing.
2 parts.
Vienna: Verlag der Österreichischen Akademie der Wissenschaften, 2011.


本書の構成

本書は紀元後7世紀前半頃に活躍した聖典解釈学者クマーリラの主著『ミーマーンサー・シュローカ・ヴァールッティカ』(頌評釈:根本経典に対する頌形式の詩節による復註)の中でも,スートラ1.1.2に対する註釈である「ヴェーダ教令章」の文献研究である.

本書は二部より構成される.

第一部が校訂本.

第二部が英訳である.

校訂には先行7刊本および5写本を使用すると共に,註釈書や後代の文献からの引用を傍証としている.

イントロダクションには『シュローカ・ヴァールッティカ』のテクスト批判に必要な情報をまとめている.

第二部ではイントロダクションにおいて先行研究を概観するとともに,クマーリラの思想史上の位置付けについて詳細に論じている.

特に年代決定において重要となる仏教論理学者ダルマキールティとの関係について詳しく論じた.

これは内容的には全知者論と関わる.

クマーリラの散逸した著作『ブリハット・ティーカー』の問題についても詳しく論じている.

またクマーリラの真理論についても別個に論じた.

さらに本文の内容を概観する要約も付すとともに,本文の構成を詳細に分析した科文(synopsis)も付している.

英訳にあたっては内容理解に資する詳細な脚注を付している.末尾に文献表と索引を完備する.
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  1. 2011/07/23(土) 10:22:16|
  2. 未分類

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