Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

論文>車

テクストを繰り返し読んでいると,色々な文章が混ざり合い,そのうちに,問題となる個所が整理されてきます.

そして,問題が「AなのかAでないのか」という形にまで煮詰められ,そこで更に悩むことになります.

ブレイクスルーとなるアイデアは,茫漠とした意識(無意識)の中から生み出されてきます.

論文の核となるアイデアを掴むのは,空気を固めて固形化するような作業です.

広がりから問題を探し出し,固めて,きれいに提示して,きれいに解決しなければなりません.

明け方とか,うたたねとか,そのような時に忽然と分かるもの,と世間でよく言われるのがアイデアの創出です.

そのほか,思わぬときに,意識せずに,閃くものです.

或る先生は,大学の研究室に向かう車の運転中に「これだ!」と,思い至ったそうです.

文字に記さないアイデアは水蒸気のようなもの.

早く文字に起こさないと,気化して雲散霧消してしまいます.

それを文字に記すことで,氷の状態となって,安定化します.

その作業を終わるまでは油断禁物です.

件の先生,なんと運悪く,途中で,後ろの車におかまを掘られたそうです.

早く研究室に行ってアイデアを書き記したいは,いっぽうで,この事故処理をしなければいけないわ.

ここで事故処理をして,警察を呼んでたら,論文のネタがどこかに行ってしまうかもしれません.

先生は,そこで迷わず決断.

「いいから,大したことないから」

というわけで,おかまを不問にして,そのまま相手を許して大学に行ったそうです.

そして,アイデアを記して一安心.

しかし,あとからおかまの跡を確認したところ,思ったより,ぶつけられていたそうです.

「かみさんに怒られるわ」

千載一遇の論文アイデアの創出の瞬間,研究者の醍醐味は,ここにあります.

他の瑣末事が後回しなのは当然です.
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  1. 2011/12/29(木) 08:06:58|
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