Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

ヴァンダナ・シヴァ博士との交流会(九大箱崎キャンパス)

VandanaShiva 016

針塚さんの尽力によりヴァンダナ・シヴァ博士との交流会が実現しました.

参加者は主に南アジア研究会九州支部のメンバー.

弘中先生をはじめ,三宅先生,喜多村先生,山口先生など,いつもかわらぬ元気なメンバーでした.

約1時間のトークの後,シヴァさんとの間で活発な議論が交わされました.

最初,もう少し便利な部屋を借りようと国際交流課に話を持っていったのですが「なにそれっ」というような,剣もほろろの役所対応だったそうです.

さすが無知とは怖いものです.

対象の価値が分からないというのは取るべき対応を誤らせます.

(ちなみに九大総長は福岡アジア文化賞の審査委員長だそうです.)

というわけで,少々分かりにくい場所ですが,講義棟207講義室にしました.

文学部会議室だと,広さもマイクシステムも十分ですが,階段で4階で,エレベーターなしというエコシステムの上に,そこに通じる階段が一つしかないという迷路状態ですから,外部の方には,さすがに使いにくいでしょう.

ラクナウにある迷路の建物(Bada Imambara)を思い出させます.

にしても,最初から最後まで声量が落ちず,パワフルな方でした.

話は冒頭から,現在インドで起こりつつある問題についての具体的で深刻な話題から.

タミルナードゥのクダンクラムの原発反対運動.

そして,ダムで沈む村の「ナルマダー問題」.

いずれも開発・発展――それは一部の金持ちのための利益でしかない――という美名のもとに,多くの人々の土地・資源が奪われていくという構造を持っています.

不正義にたいして「ノー」と言うこと.

不正な法には従わないこと.

ガーンディーの塩の行進,サティヤーグラハ運動以来の精神を継承するインドの活動家の言葉には力強いものがあります.

シヴァさんは,さらに,それらの深層に何があるのかを探っていきます.

資本主義と家父長制

この合体こそがこの20年間の変化の底流にあるものだと喝破します.

話は,パンジャーブの緑の革命にまで遡ります.

インディラ・ガンディーによる「ブルースター」作戦(1984年6月)の背景にある農村の貧困問題.

緑の革命が農村に何をもたらしたのか.

そして,話題は更に,多様な種子の保全の問題.

大企業による遺伝子組み換え植物の種子の独占・特許などなど.

Navdanyaの設立とアース・デモクラシー(地球家族)の提唱.

「分散化」(decentralization)の重要性.

大きな思想と小さな実践,という対比で,意識の変革を訴えながら,身近な活動を行っていくことの重要性.

地球大学(アース・ユニヴァーシティー)をデラドゥーンに設立されたそうですが,その理念は,実生活(ライフ)から学ぶというガーンディーの理念だけではなく,自然(ネイチャー)から学ぶというタゴールの理念も受け継いでいるそうです.

破壊,貪欲の文化から,気遣い,保護の文化へと.

人間の権利,真の自由,民主主義を取り戻すことが重要だ,とのことでした.

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「ヴァンダナ・シヴァ先生との交流会」

日時:9月10日(月) 16:00-18:00

会場:九州大学箱崎キャンパス文系地区 共通講義棟2F 207教室

    〒812-8581 福岡市東区箱崎6-19-1
    TEL:092-642-4445   
    地図、交通案内はhttp://www.education.kyushu-u.ac.jp/accessesをご参照ください。 

     
ヴァンダナ・シヴァ(環境哲学者/科学・技術・エコロジー研究財団理事長)
竹中千春先生(立教大学/福岡アジア文化賞選考委員)

幹事:針塚瑞樹 (はりづかみずき 九州大学人間環境学研究院 助教)
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  1. 2012/09/12(水) 07:44:56|
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