Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

JS 11.2.1

新月満月祭は,新月日と満月日のそれぞれ三つ,合計6つの祭式から構成されます.

アーグネーヤ祭,アグニーショーミーヤ祭などが,この六つの主祭を構成します.

pradhanaと呼ばれます.

それぞれ,「アグニへの,8かわらけのものは,新月日に,満月日に…」という発生規定文により命令されます.

主祭の根本的な命令文です.

utpattividhiあるいはcodanavidhiと呼ばれるものです.

主祭の規定文です.

いっぽう,新月満月祭の従属要素である構成要素を規定する文には

「平らな所で祭る」といった場所を規定する文や

「満月日に満月祭をする」といった時を規定する文や

「新月満月祭には四人の祭官」といった行為主体を規定する文があります.

いったい,これらの場所・時・行為主体といった必須構成要素(anga)は,六つの主祭の一つ一つに所属するのでしょうか.

あるいは,新月満月祭の全体,すなわち,六つまとめたものの全体に所属するのでしょうか.

前者であれば,新月日に1つ主祭,満月日に一つ主祭,次の新月日にまた別の主祭,次の満月日にまた別の主祭,さらに,次の新月日にまた別の主祭,次の満月日にまた別の主祭というように,3カ月かかることになります.そして,それぞれ別の場所でやってよいことになります.また,祭式を執行してくれる祭官も,それぞれの祭式毎に別で構わないことになります.つまり,場所・時・行為主体がそれぞれ別ということになります.

後者であれば,新月日に三つまとめて,満月日に三つまとめて執行ということになります.そして,場所も同じ所で,執行する行為主体も同じということになります.

シャバラはこの疑問を次のように表現します.

「いったい,場所等は,教令規定の附属要素なのか……,あるいは,執行の附属要素なのか.」

結論は,後者です.

つまり,場所などは,果報を目指す執行全体の附属要素だというものです.

したがって,場所等は,六つの主祭全体に対して所属し,tantraとして機能することになります.

一個一個に個別にくっついて,別々に所属するわけではありません.

JS11.2.1は次のように結論づけます.

「諸々の主[祭]は,同じ場所・時・行為主体を持つ.同一の言葉で教示されているから」

六つは同一の果報を有するので,一緒に執行されます.

必須構成要素はその執行全体に所属することになります.

或る祭式要素が,一つ一つに個別につくのか,或いは,全体にまとめて一回で済むのかという問題が,この章の主題です.

いかにもミーマーンサー学者の好きそうな問題です.
スポンサーサイト
  1. 2013/01/22(火) 18:43:43|
  2. 未分類

プロフィール

Aghora

Author:Aghora

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する