Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

仏教研究前線

仏教研究の最先端は、もう、これまでとは全くちがう状況が、どんどん出現しつつあって、教科書なんて、全然追いついていません。

アフガニスタンの地面の下から写本資料は出てくるは、あれこれと考古学の調査もすすむは、さらには、中国・チベットにあったサンスクリット写本資料が徐々に公開されるわと、もう、お祭り騒ぎです。

チベット仏教も、これまでになかった膨大な量の(しかも重要な)著作集がどんどん公刊されています。

今まで全く手つかずだったパーリ語の注釈類も、アクセスが容易になってきています。

しかも、データは、漢文・パーリ・サンスクリット・チベット、それぞれ膨大な量が電子化され、少なくとも、どこに何があるかは、かなり検索がたやすくなっていて、横の比較もハードルが低くなってきています。

学部の時に習った仏教史の教科書、もちろん、今でも役に立ちますが、でも、今から見ればカヴァーしてない分野のなんと多いことか。

紀元後1000年あたりのインドの後期密教の状況など、どこにも書いてないです。

資料をまとめて全体像を結ぶ段階ではなく、いまは、とにかく個々の資料がぼこぼこ出てきて研究されるという戦国時代的な状況にあります。

全体が見えてくるのは、もっともっと先のことでしょう。

そういうのが好きな人にはほんと良い時代。

さっさと結果を見たい一般読者にとっては、混乱のまっただ中にあって迷惑千万。

自分が学部生の頃は「空だの唯識だの、同じテクストばっかりやって、飽和してるなー」と単純に思っていました。

が、時代状況がすっかり変わっています。

やるべきテクスト、今までに無かった資料が、どんどん出てきています。

また、これまでやられたテクストも、周囲の資料状況の変化により、読み直しが迫られています。




とはいえ、時代が変わっても、結局、やるべき作業は何も変わりません。

地道に一次資料を読んでそこから自分で感じることです。
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  1. 2015/02/20(金) 10:23:30|
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