Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

Ichigo Masamichi: Yogacara-Madhyamika view of Haribhadra

後期唯識,形象マニア必携の書が出ています.
7月5日に発行されたばかり.
7月17日に開講された講義の教科書です.
「経量部→有相唯識→無相唯識→中観」に興味がある人にとっては,願ったり叶ったりのそのものずばりの書です.
梶山・松本の議論を紹介した上で,ハリバドラのサンスクリット資料解読を手がかりに,一郷先生自身の見解を提示されています.
まったく同じ資料を目の前にしていても,解釈は,人によってえらく違うものです.
まして,それがチベット資料となると,あれこれと想像をたくましくして背景を読み込むので,ngo boひとつとっても,相当の懸隔.

唯識(この世界は単に心が認識させているに過ぎない)の論証の一つに「同じものでも人によって違って見えるから」というのがありますが,まさに,この論争自体,唯識世界を証明しているのかもしれません.
重要な一次資料の多くがチベット訳しか残っていない後期唯識,議論が絶えることはなさそうです.

にしても,安居でこのような高度な専門書を読むとは,東本願寺,恐るべしです.

IchigoMasamichi.jpg



2015年 安居次講

ハリバドラの伝える
瑜伽行中観派思想

一郷正道

東本願寺

ISBN978-4-8341-0513-1
C3015 \3000E
定価=本体3000円(税別)
発行=東本願寺出版

http://www.higashihonganji.or.jp/photo/12149/
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  1. 2015/08/08(土) 09:25:37|
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