Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

NMカリカット写本

いい写本と出逢うことは,そうそうないものです.

多くが,凡庸なデーヴァナーガリー文字写本で,その間違いを記すという作業に終始することになります.

例えばベナレスには多くのデーヴァナーガリー文字写本が残っていますが,実際のところ「使える」ものは少数だったりします.

マラヤーラム文字写本であるカリカットのNM写本は,その点,まったく違った印象を与えてくれます.

刊本の読みがどんどん直っていくのが分かります.

やはり写本を見てよかった,と思わせてくれる写本です.

カシミールのシャーラダー写本,そして,ケーララのマラヤーラム写本は,サンスクリット校訂作業において,やはり,欠かせません.

亜大陸の周縁に高度な文化伝統が続いていたことに感謝です.

にしても,カシミールのテクストの良写本が,ケーララに残っているというのも,ある種,驚きです.

ケーララの誰かがカシミールまで行って書写してきたということでしょう.

どうやって,シャーラダー文字をマラヤーラム文字に直したんでしょうか.

口頭(つまりカシミール人に発音させてケーララ人が書き写したの)でしょうか.あるいは,ケーララ人自らシャーラダー文字を学んだのでしょうか.

類似した音の間違いの印象はカリカット写本には無かったような....

だとすると,みずから文字を学んで書き写した,ということになります.

テクストを求めて北へ南へ.

今も昔もサンスクリット学者は文献を求めて旅するものなのだな~と思います.
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  1. 2016/02/11(木) 08:35:37|
  2. 未分類

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