Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

中論研究の環境変化

中論のサンスクリット原典,さらに,その基となるべき月称の『プラサンナパダー』に関しては,最近,ようやくにして,土台となるべき基礎的研究がまとまった形で出版されて,爾後の研究者にとっても,容易に,つまりあれこれの論攷から情報をこまめに自分で取捨選択しながら拾う努力をさしてせずとも,吟味検討考察を行う準備が整ってきたように感じます.

叶少勇『中論頌』,中西書局,2011年

Mark Siderits and Shoryu Katsura: Nagarjuna's Middle way, Wisdom Publications, 2013

Anne MacDonald: In Clear Words, ÖAW, 2015


なかでもウィーンのアンの情報量は圧倒的です.

今後,彼女が脚注で示した膨大な情報を(学界の常識として)消化していく時間がしばらく必要になるでしょう.

今後の研究者は,アンの研究水準を保つ(あるいは少なくとも目指す,あるいは,できれば超える)必要があります.

後から見れば,2010年代は,中論研究の画期となるのではないでしょうか.

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  1. 2016/06/21(火) 18:47:38|
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