Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

śva-dṛti-nikṣipta-kṣīra-vat

クリシュナムアーチャーリヤの『ヨーガ・マカランダ』(ヨーガの蜜)には次の比喩が見られます.(オリジナルは1934年のカンナダ語版ですが,ここでは,1938年のタミル語版に基づく英訳から紹介.)

Yoga Makaranda, English translation (2006) from the Tamil version published in 1938, (originally published in Kannada in 1934):
p. 18: For example, everybody knows that pure cow's milk gives good health and happiness. Yet if it is poured in a cup made of pig's skin or dog's skin, it turns into poison and becomes harmful.



犬の皮袋の比喩はミーマーンサー伝統の復注釈者であるクマーリラの『タントラヴァールッティカ』に見つかります.

TV ad JS 1.3.7 (see also Kataoka 2011: II 400):
śvadṛtinikṣiptakṣīravad anupayogy aviśrambhaṇīyaṃ ca.
犬の皮袋に入れられたミルクのように,役には立たないし,信用できない.



しかし,恐らくクリシュナムアーチャーリヤの直接のソースは,クマーリラに基づく次のヤームナの『聖典権威論』(アーガマプラーマーニヤ)でしょう.

Yāmuna’s Āgamaprāmāṇya:
tāny anupayogyāny avisrambhaṇīyāni ca śvadṛtinikṣiptakṣīravad iti manyāmahe.



クリシュナムアーチャーリヤは,16歳の時に夢でナータムニのお告げを受けたというくらいですから,熱心なヴァイシュナヴァ(その中のテンガライ派)でした.

当然,ヤームナの著作は,覚えるくらいに熱心に読んでいたことでしょう.

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  1. 2016/12/21(水) 07:45:45|
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