Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

ヴェーダの非人為性と一切智者の存在

どのような教理にも弱点というのはあります.

ミーマーンサーの弱点は,非人為の聖典,という点にあります.

ヴェーダ聖典は,人が作ったものではない,という主張です.

普通,テクストというのは,誰かが作ったものです.

しかし,ヴェーダというのは,代々伝承されてきたもので,誰かが作ったものではありません.

師から弟子へ,ずっと昔から伝承されてきたものです.

始まりはありません.

つまり永遠です.

神が作ったものでもありません.

ミーマーンサーでは,神による世界創造というものを認めません.

ヴェーダは永遠なのです.

このように非人為性ということを,聖典ヴェーダに関して主張するのが,ミーマーンサーです.

しかし,常識的に考えて,テクストというのは,誰かが作ったものです.

つまり,作者がいるはずです.

するとどうなるでしょう.

ダルマ・アダルマという善悪――宗教的な事柄――を説くヴェーダには作者がいる,ということになります.

そうすると,その作者は,ダルマ・アダルマについて,自分で知っていた,ということになります.

つまり,ダルマ・アダルマという宗教的な真理を知覚(直覚)できる人がいた,ということを認めることになってしまいます.

ヴェーダの非人為性ということを突き崩せば,自動的に,一切智者,或いは,ダルマ智者の存在を認めざるを得なくなるのです.
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  1. 2017/01/12(木) 18:24:58|
  2. 未分類

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