Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

VP 2.149b

VP 2.149ab:
赤松訳「春になればオスのカッコウが鳴き始める。それを一体誰が妨げられようか。」

現行の読み(svaravṛttiṁ vikurute madhau puṁskokilasya kaḥ)を採用するにしても,

「春にオスのカッコウの声調(鳴き声の調子)を誰が変化させるのか」となるでしょうか.

ラグナータシャルマーはvikuruteを,「オスのカッコウに変化を生じさせて為す」puṁskokile vikāraṁ samutpādya kuruteと解釈しています.変化させる,ということでしょう.原義の「変化」でいけるので,「妨げる」という意味を無理に持ってくる必要はないと思われます.

ラグナータ・シャルマーが異読に注意を払うように,マンダナおよびヴァーチャスパティは別の読みで引いています.

svaravṛttiṁ vikurute madhau puṁskokilaḥ katham

こちらのほうが古い読みと考えられます.現在の資料状況から総合的に判断して,オリジナルとしては,今のところ,こちらを採用すべきでしょう.

「春にオスのカッコウが声調(鳴き声の調子)を変えるのはどうしてか」

とでもなるでしょうか.

しかし,ラグナータシャルマー師,マンダナまで見ているとは流石です.

ちなみに,カルドナ先生の先生です.
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  1. 2017/01/27(金) 19:27:59|
  2. 未分類

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