Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

back to 2002/12/15

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東文研助手時代,2002年の年末,京大のインド思想史学会で発表(「クマーリラの全知者批判」).

前日に買い物で外を走り回ったせいか,すっかり身体が冷えて,京都に行く朝には風邪を引いてしまっていたのを想い出します.

鼻水をすすりながら会場につくと,要旨を読んだ感想でしょうか,早く着いていた御子神先生から,「仏教はここではやらないんだよ」との一言.

インド思想史学会では「仏教以外」という暗黙の掟があるのを,その時はじめて知りました.

今は,そのような枠は取り払われているようで,普通に仏教論理学の人が発表していますし,私もディグナーガで最近発表しました.

とはいえ,サンスクリット中心であることには変わりありません.

アビダルマ等,ごりごりのインド仏教で発表した人はまだいないと思います.




さて,私の発表後,真っ先に手を挙げて質問されたのが木村先生.

先生がその頃主張なさっていたダルマキールティの年代についてでした.

要するに,紀元後600-660とするフラウワルナーを盲目的に信じるのはけしからん,私の説を受け入れなさい,というご主旨でした.

クマーリラについての発表なので,まさか,ダルマキールティに付した年代について突っ込みが入るとは想定していませんでした.

風邪もあって,いまひとつ頭が働かず,返答もままなりませんでしたが,これに対して人文研の船山先生が反論.

「木村論文に対しては既に反論してあります」とのこと.

ダルマキールティの年代に関する木村説にたいして,その証拠のいちいちを再検討し,突き崩した船山先生の論文です.

http://hdl.handle.net/2433/48788

このあたりの仏教論師の年代に関しては,やはり,船山先生が権威です.

木村先生が最大の根拠とされる護法による「法稱」への言及が,人物を指したものではないという点は痛快です.

証拠はともあれ,その後,全く別の観点から(すなわち清弁との関係から),クラッサーが似たような年代論(すなわちダルマキールティの年代を引き上げる説)を提案するようになります.

船山先生の九大在職期間は1998~2000.(ちなみに,赤松先生は1987~2001.)

まさか,その後,2005年に自分が行くことになるとは,です.




さて,その翌日,横地さんらと京都観光.

横地さん,2002年4月に京大着任ですから,その時は,まだ一年目の京都新人です.

東山のメジャーな観光コースをうろうろ.

高台寺では,吉水夫妻に遭遇.

横地さん,高台寺を出た駐車場で,煙を美味しそうにくゆらせていました.
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  1. 2017/02/07(火) 08:26:10|
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