Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

South Indian Cusine Buffe at 106











90年代のインド料理屋といえば,高級なものでした.

麹町アジャンタなどは敷居,というか,値段が高くて,おいそれと行けるところではありませんでした.

ランク一つ下のサムラートやラージマハールといえども,夜となると結構な値段がしました.

院生風情では,せいぜいランチのお得なセットが精一杯.

新宿,六本木,上野,いずれも中心の良い場所に出店していました.

赤坂のタージといった,インド人趣味の重厚・薄暗のインド料理屋が,「いかにも」という感じのインド料理屋の姿でした.

それがじわじわと価格破壊で値段が下がり,サムラートまでもが低価格のこじんまりとした店を出店.

ラーメン屋みたいな仕様でカレーを出すようになりました.

そして,あちこちに,安いインド料理屋が林立.

注釈なしで「ナン」という言葉が通用するようになります.

やはり,値段が安くなると皆行く。

ラーメン同様,手の届く範囲のB級グルメに,いわゆる日本のカレー(本郷で言うとルオーや万定)や欧風カレー(プティフ)だけじゃなく,インドカレー・インド料理も入ってきた,ということでしょう.

北インドが徐々に数を増やす――例えば(株)チョティワラのグルガオンが1994年,パキスタン系のシディーク一号店は1997年オープン――いっぽうで,ひっそりと南インドも出始めていました.

東中野のカレーリーフ(1996年オープン)も最初はかなり苦労していた様子でした.

ナンは南インドのカレーには合いません,と最初は頑張っていましたが,途中から普通にナンも出していました.

インド料理といえばナンを食べに来る人が大半ですから,やはり,ナン押しでないインド料理となると一般の人には理解不能なのでしょう.

餃子やチャーハンのない中華料理屋ぐらい不思議と思われても仕方ないでしょう.

にしても,最初の最初から,ワイン押しだった一貫性は素晴らしい.ぶれてません.


巣鴨プリズンのあった東池袋というエリアにAラージ(2003年開店)が出来たのも驚きでした.(2003年と言えば,チョティワラのダバインディアも2003年オープン.こちらはど真ん中の八重洲・京橋)

賃料の安いところに,他店から独立したインド人コックが出すという例の先駆けかもしれません.

近所の大勝軒と同じ,エリア選ばず,味が良ければ好きな人は来る,ということなのでしょう.


かなり遅れて福岡.

アンマー(2009年オープン)も,スペースの関係上,せっかくインドから持ってきた釜は中には置けず.

結局,ナンは出していませんでした.

マドラスの上品なサンバルとラッサムでしたが,西新ちかくの城西エリア,いきなり日本人が理解するには厳しかったかもしれません.

地元テレビでの紹介のされ方も,「インド料理といえば,ナンですよね」という乗りからくるギャップを埋めきれてない残念な感じがありありでした.(今見返しても,最初のコックさんのオープン当初のメニューは素晴らしい.つくづく残念です.)


宗教と同じで,人の期待に応える,というのは重要です.

歴史が教えるところによれば,期待に添わない宗教は滅びるのみ,ということでしょう.

仏教の密教化というのは,そういう文脈で捉えるべきだと思います.

女・子供・病人も,お金さえ払って儀礼をしてもらえば,お手軽に解脱が保証されるというシステムは,やはり魅力的でしょう.


106福岡(2015年オープン)は,プティ高級化路線で,内装も綺麗にしています.場所もど真ん中の便利なところ.

路線としては,八重洲ダバインディアあたりを成功モデルとして意識しているのでしょうか.

ダバよろしく,壁がブルーで落ち着くという点では,大名サーガルが内装は良い感じだったのですが,店主も変わってしまい,最近は足が遠のいてしまいました.


亜橋のチーズナンに象徴されるいわゆる北インド,ツナパハに代表されるスリランカ,106の南インド,ザエカやマルハバのパキスタン,ソルマリやナングロのネパール料理.そして,スパイスロードの高田さんの影響を(何らかの形で)受けた日本人作のスパイスカリーあり.福岡は福岡で,かなり独自の変化を遂げているような気がします.
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  1. 2017/03/20(月) 19:26:12|
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