Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

ラグヴァンシャ 9.21-30

9.21
感官を抑制し,神々の列に加わるのに相応しい彼は,儀礼終了の沐浴で清められた高い頭を下げたのだった,雨を降らす者(vanamuce),ナムチの敵(namucer araye)[であるインドラ]だけに.

9.22
カクトゥスタ王の家系を担う彼――乞い求める者達に惜しまない者(alāghavam)――と,自生者(ヴィシュヌ)以外の,どの(kam)王に仕えたというのか,蓮を手にする(sakamalā),貞女の戒を持つ神格(シュリー)は.

9.23
かの王は,戦の先頭で,インドラ(報酬を与える者)の助っ人となり,自らの高い腕力を,矢のおかげで怖れが払われた天女達に,歌わせたそうだ.

9.24
というのも,一度ならずも,インドラ(鹿毛の馬を持つ者)の先を行く弓取りのかの素早き[勇]者により,太陽に向かう戦塵が,止められた(rurudhire)からである,神々の敵共の血でもって(rudhireṇa).

9.25
さて,偉大な帝釈天に等しいかの唯一の王に新しい花々でもって仕えるためであるかのように,春が(madhur)やってきた.大地を支える蛇と同じ重荷を持つ者(samadhuram),敬われた(añcita-)勇武を持つ者に.

9.26
霜で色を失った栴檀の芽のあるマラヤ山を離れつつ北へ向かう太陽は(ravir),日の終わり(aharviraha-)に必ず分かれる鳥(チャクラヴァーカ)のつがいへの哀れみが故にかのように,ゆっくりと進んだ.

9.27
花が生じる,それから,新芽が,その後で,蜜蜂・コーキラ鳥の鳴き声が――というように,徐々に春は姿を現わした.木々のある(drumavatīm)森の地に降りたって(avatīrya).

9.28
[愛咬の]傷で重い女の下唇に耐えがたく,[冷たい飾りのある]帯を腰より外させた寒気の一切を,太陽は,周知のように,その限りでは除きえず,わずかに為した.

9.29
優しい声の[仲を取り持つ]女友達のように,柔らかい声の(mṛduravā)託卵鳥(カッコー)の雌は,女達の最愛の男――愛により心がやられた者――を,諍いによる中断の後で,交わりが得がたくないもの(aduravāpa-)とした.

9.30
媚態を身に付けようとするかのようにマラヤの風に揺れた枝を持つ,蕾のある(sakalikā)マンゴーの蔓(細枝)は,怒りと愛欲に(kalikāma-)打ち勝った者達の心をも狂わした.
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  1. 2017/06/26(月) 19:48:42|
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