Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

Late Dr. Akahane's articles

http://www.jits-ryukoku.net/故赤羽律氏の全学術論文/

概念史も、実は、異読の変化展開と同じ視点で捉えることができます。

すなわち、「どれが正しい理解なのか」という択一視点で問題に向かうのではなく、「どうしてこのような解釈が出てきたのか、どこから展開してきたのか」という視点です。

細々と拾ってきた様々な異読を見渡すことで、異読の展開史が見えてきます。

同じように、異なる時代の多くの著者による様々な解釈を拾って行き、最後に一覧することで、歴史的展開が浮かび上がってきます。

勝義(諦)と世俗(諦)という二諦をめぐる概念も、同じように、異なる時代、異なる学派の様々な解釈の幅を総覧、整理することで、展開史が見えてくるはずです。

パラマールタとサンブリティは、実際、人により、異なる様々な実質内容を担うに至っています。

堆積した地層をドリルし、今一度年代ごとに整理し直すことで、二諦説展開史が再構成されるはずです。



故赤羽博士の諸論文がまとめて読めるようになったのは、非常に助かります。

700年頃に活躍したジュニャーナガルバの二諦説が、彼の関心の中核にあります。

この年代は、ダルマキールティの権威がすでに確立していた時代でもあります。

仏教の外に目を向ければ、クマーリラ、プラバーカラを経て、マンダナという大学者が出た時代です。

エキサイティングな年代であることは間違いありません。




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  1. 2017/06/30(金) 18:44:40|
  2. 未分類

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