2014年のウィーン大学,そして,2017年のトロント大学.
いずれのウェルカムパーティーも立派な大学校舎の中庭にて.
建物が立派です.
大学の施設というものにたいする金のかけ方が違いすぎます.
いっぽう,質実剛健,箱崎文系キャンパスの正面.
金はなくとも研究はできる.
清貧の思想を体現.
最低の投資で最大限の成果を.
亀池のある見栄えの最もましなところがここです.
池のオブジェは何か前衛的な芸術の爆発した結果なのでしょうか.
私にはおよそ理解できないセンスです.
新しい建物の多くは,事務棟も含めて,工事現場もびっくりのプレハブです.
人工物はともあれ,緑は豊かですので,心は和みます.
中庭らしきものは駐車場として有効に利用.
利用者は誰彼かまわず300円いただきます.
受益者負担というものの論理的帰結です.
もちろん,学会などで学内施設・講義棟を使おうものなら,利用料はちゃんと戴きます.
公共の施設を学外の団体である学会が使うわけですから,当然です.
そういえば,最近は,学会よりも,学外の資格試験の利用が多い気がします.
校舎の上を轟音とともに飛行機が15分おきに飛んでくれています.
近くに飛行場があって,とてもとても助かります.
そして,講義では15分おきに沈黙を挟みます.
飛行機の轟音にかき消されるのも厭わず講義で話し続けると,あとからアンケートで,「騒音で聞こえないからその間は話さないで欲しい」と苦情がきますから,講義をする方は要注意.
ファントムが突っ込んだり,『ドグラマグラ』で死体があがる海岸が近くにあったりと,虚実ないまぜの様々な思い出が詰まったキャンパスですが,ここもあと1年となりました.
正面の池あたりは,たぶん,立派な道路になってることでしょう.
外来種の赤い頬をした亀さんたちは,何処に行くんでしょうね.
クールマ社会の現実.
文系キャンパスの中門.
地下鉄利用が大半なので,実質的に,文系の正面玄関となっています.
校舎の後ろに飛行機がアプローチしてくるのが見えます.
そして目に入るのはプレハブ。
こちらは,トロント大のゲート.
やはり、趣は重要。
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- 2017/08/28(月) 06:35:05|
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