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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

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箱崎キャンパス農学部,

図書館の裏の森に隠れた通称「六角堂」.(店の正式名称は「ページ」.)

机も六角,椅子のボルトも六角というこだわりよう.

農学部の50周年記念会館としてS49.5.31に建てられたここも,2月頃で営業終了のようです.

実際の取り壊しがいつになるのかは知りませんが,1974ー2018ということにはなるでしょうから,44年しかもたなかった,ということになります.

50年を祝ったはずが,50年より短いとは皮肉です.(ちなみに,箱崎の法文学部本館は,1925年ー2017年ですから,92年の寿命.)

諸行無常の刹那滅.嗚呼,無常!

金を出したであろう農学部OBも呆れていることでしょう.

かつてのCOEプロジェクトや,いまの何とか拠点構想を見ても,日本のプロジェクトは,永続性の発想に欠けた思いつきの企画が多いように思えます.(金もたいてい長くて5年で終わりですし.)

いっぽう,最近終了したドイツのネパール写本プロジェクトなどは,その長さにびっくりさせられます.(1970-2002, NGMCPが2002-)

ひょっとして,建物の非永続性という環境に,人々の発想が影響を受けているからでしょうか.(多分そうでしょう.)

伊勢や出雲よろしく,遷宮してフレッシュにいちからやりなおす,というのが日本的ということなのかもしれません.(日本の一軒家も長持ちしませんし.「いずれ壊すからメンテしなくていいや」でずるずると何年も経ち,水回りは汚いまま,台所はぼろぼろ,そして金がないからいつまでも引っ越しできず,引き延ばし引き延ばしで10年も20年も経ってしまうというのも,似たような構造かもしれません.ちなみに,金はなくとも,さすがにトイレは,一時,文学部でも,綺麗に改修されていました.)

とすると,安い建物をさっさと建てて,また壊して,次に作り直す,というのも,ありなのかと.(土地利用が決まるまでの一時的な利用法として,プレハブの本屋などが天神にもありました.新しいので人気でした.)

なんなら,サーカス団や劇団のテントや遊牧民のパオでもいいでしょうけど,遊牧民でも焼き畑移動の民でもない定住の農耕民に,そこまでの潔さはないようです.

しかし,箱崎に林立するプレハブ群は,いわばパオに近い仮設です.神経中枢の文系事務等からしてプレハブですし.

同僚の京谷先生が最近本を出され,仮設の凱旋門などの二階部分で行われた活人画を紹介されています.(『凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力』(京谷 啓徳))

だとすると,仮設の儚いありかたを追求するというのも,立派なひとつの方向なのかもしれません.(ちなみに,京谷先生のオフィスは,仮設のプレハブ棟の中にあります.来福以来,10何年間もプレハブ・オフィス.)

桜のようにぱっと咲いてぱっと散る.

定期祭(nitya)と非定期祭(anitya)という分類であれば,非定期なのは,願望祭(kaamya)ですが,その願望祭は,100%の力でやらないといけません.

いっぽう定期祭は能力が及ぶ可能な限りでいい(yathaa"sakti),ということなので,一部面倒なところは省略しても問題ありません.

つまり,ルーチーンワークは,少々手抜きしてもいいけど,自発的プロジェクトは全力でやらないと成就しないというわけです.

そのことから考えれば,非永続的なものは,瞬間的に全力が発揮される場であるとも言えるでしょう.

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20cのキャンパスが箱崎元寇防塁(13c)から21cに元岡古墳(7c)へ移転というのも,奇妙な縁です.

22世紀にはどこに引っ越すのでしょうか.
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  1. 2017/10/14(土) 08:29:52|
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