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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

根本裕史「書評・紹介:福田洋一著『ツォンカパ中観思想の研究』」

福田さんの長い本も,要領よく根本さんによりまとめられていますから,まずはこれを読んで全体を掴むのが簡便.

といっても,私はすでに福田さんの本を読んだ後だったのですが,,,

これから読む人は,まず,こちらの書評を読むことをお勧めします.

「肝」が分かります.

科研の細目もそうですが,日本の国立大学法人や関連の視点では,チベット学やチベット仏教学という独立した講座は存在しないに等しいのでしょうけど,そういう意味で,広大における根本さんの存在は貴重です.

今後,あとに続く人がチベット(仏教)学研究をさらに推し進めてくれると,われわれのインド仏教の理解も,チベット人の理解も踏まえることで,重厚感が出てくることでしょう.

チベット仏教というのは,チベット人がインド仏教と格闘したものであり,我々インド仏教(さらにインド思想)を研究するものにとっては,一種の「先行研究」にあたるわけですから.

いくら研究されてもやはり大物に対峙するというのは重要です.

インド思想(とくに中観ということになりますが)をやる上でも,ひとつの見方として,ツォンカパの理解は外せないでしょう.

学部・修士の頃ですが,長尾訳を頼りに福田さんと一緒に読めたのはラッキーでした.

西日本印仏の中観関連の発表を聞いていても,やはり,発表者や質問者の足腰が弱いという感じがありました.

基本的理解がしっかりしてないと,ふらふらといつのまにやら,異なる見解に寄ってしまうことになります.

ともあれ,チベット語もぺらぺら喋れて,お坊様ともツーカー,しかも人格者の根本さんのような存在が近くにいることは安心です.

チベットやりたいひとは広大に.

野村さんのチベット寺にえらいリンポチェもいらっしゃいますから,チベット仏教やるには理想郷です.

100年前の日本人学僧が聞いたら卒倒するようなうらやましい状況です.

顕教はアクセスフリーなので研究も進んでいますが,残念ながら密教に関しては,教えの特性上,部外者にオープンできないことになっている――灌頂も受けてないような部外者にべらべら秘密を喋るとヴァジュラによって頭が破裂するでしょう――ので,素人がお気軽に読める情報がまだまだ少ないのが残念ですが.

とはいえ徐々に進んでいくでしょう.




根本裕史 2018
「書評・紹介:福田洋一著『ツォンカパ中観思想の研究』」
仏教学セミナー,108,40-49

p. 43, 3
自律論証派帰謬論証派の分岐が>自律論証派帰謬論証派の分岐が
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  1. 2019/08/13(火) 09:30:25|
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