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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

tsumikasane



毎日ちょこちょこ積み重ねる,というのは大事です.

東文研で助手をしていたときのこと.

わたしの部屋はエレベータを下りて右の奥.

いっぽう,上村先生は左の端.

上村先生,毎日ちゃんと定時に研究所に来られて,朝から欠かさず作業をされていました.

和訳作業.

それで,あんなに沢山の優れた和訳がちゃんとでているわけです.

でないと,無理です.

たぶん,一日の分量はちょっとずつでしょう.

大きな作品を和訳するとなると,一日にできる分量というのは最初から分かっています.

割り算すれば,どれくらいの日数あるいは年数かかるかも,わかるというものです.

毎日やっても数年かかるとなれば,気の遠くなるような話ですが,それを実践されていたのが上村先生.

ちょっとずつでも毎日すすめる.

なかなか実践できるものではありません.

大きな仕事という目に見える結果の違いは,毎日のそんなちょっとした違いを反映しています.

がむしゃらに働くという感じでもなく,ひょうひょうと作業を進めておられる感じでしたし,夜遅くまで残られるということもなかったですし,時間的にも常々ゆったりと過ごされていた感じがありましたが,膨大な量の仕事は,毎日のたゆまぬ積み重ねということなのでしょう.

言うは易し,行うは難し.

猿真似だけでもしたいものです.

研究者にもいろいろなタイプがありますが,一般読者に広く役立つような和訳を流麗な現代語で(サンスクリット原典からの直の訳で)提供できる人というのは,我々の分野ではごくごく限られています.

あるいは,ありていに言ってしまえば,才能の違いということなのかもしれません.

一隅を照らすどころか,先生の著作群は,かなりの領域を照らされた、そして、今後も照らし続ける、といって過言ではないでしょう.
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  1. 2019/08/31(土) 07:15:37|
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