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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

TS 1257cd--1258ab


兼子 2019: 92, n. 7:
viśeṣaṇaviśiṣṭārthagrahaṇaṃ na ca vidyate// (1257)
savikalpakabhāvasya sthiter ākṣe nibandhanam/

そして、直接知覚には、有分別性の確定に関して、限定者によって限定された対象を認識させる機会因はない。牛等は異類例である。



牛には特徴的な垂肉等があるので牛として立てられます.

逆に,白馬には,牛に特徴的な垂肉などがないので,牛として立てられることはありません.

いま,知覚には,限定要素に限定された対象を把握すること,という特徴――その認識を有分別のものとして立てる根拠――がありません.

したがって,知覚は有分別ではない,との意です.

まず,構文としては,viśeṣaṇaviśiṣṭārthagrahaṇaṃがnibandhanamと同格です.

したがって,「限定者によって限定された対象を認識させる機会因」ではなく,「限定要素によって限定された対象の把握という根拠」となります.

何の根拠かというと,有分別のものであること(有分別性)の定立の根拠,つまり,有分別として立てる根拠のことです.

したがって,「また,感官知には,有分別性の定立の根拠(有分別のものとして立てる根拠)である〈限定要素によって限定された対象を把握すること〉がない.」という感じになるでしょう.
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  1. 2019/12/05(木) 08:20:56|
  2. 未分類

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