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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

BC 15.22

松田訳「比丘たちよ、尊敬に値する阿羅漢に対して、敬意を払わずに、以前の習慣によって語りかけてはいけません。私には尊敬と非難は同じことであるが、おまえたちを私が不徳から引き戻してあげよう。」

詩ですが,こういうところが,理屈臭がして,いかにもインドっぽいです.

悟っているので、敬われようがけなされようが,どっちも私にとっては同じといいながら、昔の俺とは違うから,俺様をちゃんと敬え,ということです.

直前のv. 21のゴートラとは家系,ゴータマ家のもの(ガウタマ),という呼びかけのことを言っています.

要するに姓で呼ぶことです.

「よー,ガウタマ君」と呼んではいけないそうです.

悟った人から見ると,当然,尊敬と非難とは等しい(ぺたーんと真平ら)のですが,そのことの但し書きを理屈っぽい詩人としては挿入したくなるわけです.

ちなみに,このヴァース,音の連続もかなり意識されています.

mā bhikṣavo vocata pūrvavṛttyā
mānārham arhantam agauraveṇa/
mānāpamānau khalu me samānau
yuṣmāṃs tv apuṇyād vinivartayāmi//15.22

この詩節の韻律はindravajrāです.

― ― ∪  ― ― ∪  ∪ ― ∪  ―  ―

TA TA JA GA GA

タン タン  ティ タン タン  ティ ティ タン  ティ タン タン

仮に三つ(5,3,3)に分けると序破急のリズムといった感じでしょうか.

他には頭が短い∪ ―∪のもありupendravajrāと混ぜ混ぜなので、全体としてみればupajātiとなります。
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  1. 2020/03/21(土) 06:43:13|
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