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Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

クリシュナのインドラ無用論:不貞な妻のメタファー

インドラへの祭式を止めさせようと,ナンダら牛飼いを説得するにあたり,クマーリラ由来の「主宰神批判」の思弁を展開したクリシュナですが,以下の箇所では,実に世俗的です.

10.24.18. したがって,本性に住する者,自らの仕事を為す者は,カルマ(行為・業)を祀るべきである.なぜなら,それにより人が真っ直ぐに暮らせるもの,それだけが彼にとっての神だからである.

10.24.19. 一方の存在に頼って生きているのに,別の存在に頼って生きようとする者は,それ(別の存在)から幸福を得ることはない.情夫から不貞な女が[幸福を得ることがない]ように.


ここではカルマ(行為・業)と主宰神インドラとの関係が,本当の夫と情夫との関係になぞらえられています.妻の生活を成り立たしめるのは,夫であって情夫ではありません.同じように,人が暮らしていける基盤はカルマ(行為・業)にあるのであって主宰神にはありません.だから,主宰神ではなくカルマ(行為・業)をこそ崇めるべきだとのクリシュナの教えです.

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  1. 2006/05/28(日) 01:15:33|
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