Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2

On Indian Philosophy and Buddhist Studies

チットゥールのエスピー

インドの不便なところは,大概,深夜に到着するということです.

夜の10時もすぎて到着して,やれパスポートチェックだ,やれ税関だ,やれ両替だ,などとしていると11時も12時も過ぎてしまいます.

それに荷物もなかなか出てきません.

しかし,気を抜くわけにはいきません.

空港の外は鵜の目鷹の目で観光客を狙っているドライバー,それに,よく分からない人たちがうじゃうじゃいます.

成田を出てマドラス空港について,タクシーをチャーター.

そのままティルパティに向かいました.

バックパックならば,いったんマドラスに泊まって翌朝電車,というところでしょうが,さすがに2年間の留学です.

バックパックというわけにはいきません.

スーツケース.

いちいちマドラスに出て,ホテル,そこからリキシャーに乗っけて駅,さらに,ティルパティ,というのは考えただけで汗をかきます.

空港のタクシーは高めとはいえ,ティルパティまで1万円ほどです.

そのまま乗りました.

目指すMathには早朝に到着.

門番を起こして開けてもらいます.

さて,到着して数日,そろそろ住民登録をしなければなりません.

パスポートのヴィザをよくよく見てみると,2週間以内にせよ,とのこと.

しかし,「せよ」はいいものの,「どこで」が書いてありません.

日本だと住民登録,まあ,市役所あたりだろう,と想像できます.

というわけで,周りのインド人学生に「市役所はどこだ」と聞いてみます.

「そんなもんないなー」「しらんなー」

との返事.

市役所がないとは,どういうことでしょうか.

ティルパティの管理は,門前町よろしく,ティルパティ・ティルマラ・デーヴァスターナムという社務所みたいなところが仕切ってるようです.

しかし,さすがにこれは違うだろうとは素人にも分かります.

というわけで,学生は諦めて,とりあえず,街の中でそれらしき建物がないか探します.

しかし,一向に市役所らしきものは見当たりません.

街の真ん中にありそうなものですが.

「2週間以内」と書いてありますから,どうしても終わらせないといけません.

さすがに書面上で無資格になるとヤバイということは,インドにいたことがあれば分かります.

仕方ないので,同じ公務員であろう警察官に聞いてみました.

交通整理のおまわりさんです.

しかし,下っ端では全く話が通じません.

「そこの事務所で聞け」とのこと.

というわけで,近くの交番のような事務所へ.

もう少し上級そうな警官がいます.

「この住民登録というのは,どこでやるんですかね?」

「俺たちは交通警察だから,ここじゃないけど.たぶん,エスピーだろう」

「エスピーって何ですか?」

「スーパーインテンダントポリースだ」

「はあ.で,どこにあるのですか」

「チットゥールだ.そこで聞け」

なるほど.どうやら,チットゥールにエスピーなる警察オフィスがあるらしい,ということが判明しました.

そこが市役所的なところなのでしょう.

ティルパティ市内のどこにあるのでしょうか.

「で,チットゥールには,どう行けばいいのですか?」

「バスだ.そこのティルパティのバスセンターから出てるから」

「何時間ですか」

「3時間くらいだ」

なんと,そのチットゥールの役所に行くのにバスで3時間かかるらしいです.

3時間というと,ティルパティからマドラスまで行けてしまいます.

なんとも遠い道のりです.

しかたありません,翌朝一番,「チットゥール」と書いてあるローカルバスに乗り込み,「チットゥール」なる所に向かいました.

着いたのは,ティルパティと大して変わらない田舎街でした.

当日に帰るのも大変そうなので,ひとまずホテル.

南インドのホテルは24時間制なので,今日,時間のかかるであろう事務仕事を終えて明日に戻るには,ちょうどです.

ホテルのおじさんに「エスピーはどこだ?」

「遠くないよ.歩くにはちょい遠いけど,リキシャーならすぐだ」

とのこと.リキシャーで向かいます.

10分もしないうちに到着.

門番に事情を話し中へ.

リキシャーにも待っていてもらいます.

中の事務所へ.まずは事務所内の下っ端に聞きます.

「えーっと,この住民登録なるものをしたいのですが」

「おー,そうかそうか,ここだ.入れ」

次に事務所に座って,中間管理職らしいおじさんに聞きます.

「えーっと,住民登録をしたいのですが」

「そうかそうか.きょうはエスピーがいないから明日の朝にこい」

どうやら,サインのできる所長が不在のようです.

というわけで,翌朝10時にでかけて,無事,顔も知的な若い所長のサインをゲット.

ことなきを得ました.

聞くと,デリー大学の出身でした.
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  1. 2010/02/14(日) 05:53:13|
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